2025年は、台風の発生が例年より大幅に遅れていましたが、ついに南シナ海で熱帯低気圧が発生。気象庁は「24時間以内に台風1号(Wutip)へ発達する可能性が高い」と発表しました。
中心気圧は996hPa、最大風速15m/sのこの熱帯低気圧は、西北西に進んでおり、中国・華南地域への上陸が予想されています。
ただし、日本列島への直接的な上陸の可能性は低いものの、熱帯由来の湿った空気が梅雨前線に流れ込むことで、週末以降~来週前半にかけて大雨の恐れも。特に西日本・東日本の広い範囲で警戒が必要です。
2025年の台風1号がこの時期に発生すれば、統計開始以来「5番目に遅い台風発生」となります。
過去にも台風が遅れて発生した年は、逆に後半に台風が連続して発生・接近する傾向があるため、今後も注視が必要です。
米軍(JTWC)、ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)、日本の気象庁など、各国のシミュレーションから今後の進路と影響を見ていきましょう。
台風1号(たまご)2025米軍(JTWC)による進路予想
米軍(JTWC)はアメリカ合衆国が海軍と空軍が共同で運営している気象情報機関です。

引用:https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
日本時間6月12日03:00
TD01Wであらわされているのが、台風1号のたまごです。

JTWCの予報には、世界標準時(UTC)での時刻が使われているので、日本時間に変換する場合は、9時間を足す必要があります。
例えば、JTWCの予報に「10/1800Z」とある場合、これは世界標準時で2025年6月10日18:00を表していて、「日本時間2025年6月11日3:00」ということになります。
JTWCの予報によると日本が暴風域にはいるのは
不明です。
最大風速:
※1KTS(ノット) ≈ 0.51444 m/s(メートル/秒)
台風1号(たまご)2025欧州中期予報センター(ECMWF)進路予想
ECMWFは、欧州中期予報センターが出している情報で、世界中の気象情報を収集し予報をだしています。

引用:https://charts.ecmwf.int/
こちらが「Sun 15 Jun 2025 06 」日本時間2025年6月15日15:00の予報図です。
ECMWFの予報によると
日本への上陸は不明です。
台風1号(たまご)2025気象庁による進路予想
気象庁による進路予想です。

6月11日現在の予報では日本に上陸するかどうはは不明です。
台風1号(たまご)2025Windyによる進路予想
Windyは、チェコの会社が運営する気象情報サイトで、「ECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)」と、「GFS(アメリカ国立気象局)」の気象情報をが基になっています。更新頻度が高く、今後の予報が視覚的にわかりやすいので使い勝手もいいですよね。
ではWindyによる進路予想をみていきましょう。

Windyによると日本への影響は不明です。
台風1号2025による飛行機への影響は?
飛行機の影響は以下から確認できます。
JAL
ANA
スカイマーク
ピーチアビエーション
ジェットスター
スプリングジャパン
なお欠航や台風によるチケットのキャンセル払い戻しについては、各航空会社へお問い合わせください。
台風1号2025による新幹線への影響は?
新幹線の運行状況は以下から確認できます。
まとめ
2025年は例年よりも台風の発生が遅れていましたが、ついに南シナ海で台風1号のたまご(熱帯低気圧)が誕生しました。
気象庁によると、24時間以内に台風1号「Wutip」へ発達する可能性が高く、今後の動きに注目が集まっています。
米軍(JTWC)や欧州中期予報センター(ECMWF)、気象庁、Windyなど各国・各機関のシミュレーションでは、現時点で日本への上陸は不明とされていますが、梅雨前線を刺激して大雨をもたらす可能性もあるため、今後の最新情報には要注意です。
また、台風による飛行機や新幹線への影響も考えられますので、移動を予定している方は各交通機関の最新運行情報をこまめに確認しましょう。
今後も各国の予報モデルを参考にしながら、台風の進路と日本への影響を継続的にチェックしていくことが大切です。
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